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★岸田流「闇パーティー」いいの？悪いの？と問われた首相は…　予算委で連発した「屁理屈」と責任逃れ

2024年2月6日 19時51分

　岸田文雄首相の支援者らが主催した「首相就任を祝う会」が脱法的な「闇パーティー」と指摘されている問題を巡り、
6日の衆院予算委員会で質疑が繰り広げられた。首相は「私の事務所が主催したものではなく、提出する立場にない」として、
野党が要求していた会計資料の提出を拒否。今後は同様のパーティーを開かないかとの質問にも
「任意団体が開催した会なので申し上げる立場にない」と明言を避けた。（坂田奈央）

◆収支などの資料も出さず

　立憲民主党の山岸一生氏（東京9区）への答弁。
　首相は、2022年6月に地元・広島で約1100人が出席して開かれた「内閣総理大臣就任を祝う会」について、
1月29日の衆院予算委で野党から追及された。開催後、首相が代表を務める自民党支部が主催団体から
寄付を受けていたことから、「政治資金収支報告書に記載されていない闇パーティーではないか」と指摘され、
案内状や会費収支の明細など関連資料の提出を求められていた。

　首相は6日、祝う会について、改めて「地元政財界の皆さまが発起人となり、
政治団体と異なる任意団体で開催いただいた純粋な祝賀会」と強調した。
岸田事務所が振込先の口座開設などの手伝いをしていたことを踏まえ、
山岸氏が「事実上の主催、控えめに見ても共催だ」と問題視したのに対し、
首相は「全く事実ではない」と反論し、会費の明細や収支などを示した資料の提出要請には応じない考えを示した。

◆「税金もかからず丸もうけ」と追及

　さらに、山岸氏は「誰か友達にお願いしてパーティーを開いてもらい、利ざやを政治家に寄付すれば、
政治資金パーティーとしての縛りも受けなければ、その団体は企業でもないから税金もかからない。
丸もうけだ」「抜け穴を作っている」などと批判。
その上で、岸田事務所が関わる形で同様のパーティーを開かないことを明言するよう求めたが、
首相は「しっかり受け止めて今後を考える」と述べるにとどめた。

◆「首相がいいと言うなら、私もやる」

　続いて、立民の米山隆一氏（新潟5区）が「任意団体が（パーティーを）やって
収益を上げて寄付する、それは全然報告しなくてもいい。
首相がそれを受け取っても良いというなら、明日から私も（同様のパーティーを）やる。
このような行為が良いか悪いかきちんと言ってほしい」と質問。
首相は「任意団体として、法律に従って開催されたと認識している」と正面から答えなかった。

◆所管の総務相も「適法性」に踏み込まず

　政治資金規正法の所管大臣として答弁を求められた松本剛明総務相は
「適宜適切にそれぞれ皆さんが政治活動をされることが、政治資金規正法が期待しているところ」と述べ、
祝う会のような開催方法が適法かどうかの解釈には踏み込まなかった。

　祝う会は会費1万円で、約1100人が出席。開催後、主催団体から、
首相が代表を務める自民党広島県第1選挙区支部に約320万円が寄付されていた。
主催団体と岸田首相の個人後援会は、同じ人物が代表を務めている。

　政治資金パーティーに該当する場合、開催に当たってその旨を告知し、
政治資金収支報告書に収支などを記載しなければならない。政治団体以外の団体などが開催する場合も、
1000万円以上の収入が見込まれれば、政治団体としての届け出が必要になる。

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp