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★金権体質と決別しなければ参院選でも…都議選惨敗の自民党は国民の厳しい目に向き合え　政治部長・関口克己

2025年6月23日 06時00分

　東京都議選（定数127、42選挙区）は22日に投開票された。自民党は裏金問題の逆風を受けて議席を減らし、
公認候補と無所属の自民系を含めても当選者数は過去最低。小池百合子知事が特別顧問を務める
都民ファーストの会に第1党の座を明け渡した。物価高対策や「政治とカネ」問題が争点だった。
自民は裏金問題の候補が相次いで落選した。国民民主党、参政党は初議席を獲得した。（都議選取材班）

◆女性当選者は過去最多、「小池与党」は過半数維持
　平成以降最多の295人が立候補。女性の当選者数は前回の41人を上回り、過去最多となった。
知事を支持する自民、都民ファ、公明党の3会派で過半数（64議席）を維持した。
新興勢力の議席獲得も注目されたが、石丸伸二氏が設立した「再生の道」、
れいわ新選組は議席を獲得できなかった。

　各党は参院選の前哨戦と位置付け、総力戦を展開。
自民は石破茂首相も応援に入ったが、会派の政治団体「都議会自民党」の裏金問題が響いた。
裏金問題では世田谷区選挙区で立候補した非公認の元議長三宅茂樹氏らが相次いで落選した。
自民は小池知事にも応援を要請したが、知事は街頭演説に顔を出さず、事務所を訪れ激励するのにとどまった。

　東京新聞などによる告示直後の電話調査では、投票する際に自民党の裏金事件を「重視する」と回答したのは60.3％。
自民は42人を公認し、裏金問題で公認の得られなかった幹事長経験者6人と自民会派に所属する無所属の1人を合わせ計49人が立候補した。
当選者数は2017年の23人を下回り、過去最低となった。
　37人を擁立した都民ファは、特別顧問の小池知事が全候補の応援演説に回り、終盤に勢いを伸ばした。選挙前の26議席を上回った。
　22人を擁立した公明は、裏金問題を重くみて自民と選挙協力をせずに、9回連続の全員当選を目指したが、果たせなかった。

　小池知事への対決姿勢をとる共産党や立憲民主党は自民の裏金問題を追及。
「知事与党」が多数では都政のチェック機能が不十分として、支持拡大を訴えた。
立民は選挙前の12議席を上回り野党第1党になった。東京・生活者ネットワークは議席を守った。
　期日前投票者数は172万9224人で前回より約30万人多かった。投票率は47.59％だった。
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◆裏金議員の公認、身内に甘い体質…参院選では【政治部長解説】

　自民党は政...（以下略）

全文は　東京新聞　http://www.tokyo-np.co.jp