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★“裏金”橋本聖子をJOC会長に推す声　スポーツ界に裏金問題がなじむか

★今月26日の評議員会で新理事を選出し、同日中に新理事による互選で会長を決める予定の日本オリンピック委員会（JOC）。
その会長人事を巡り、スポーツ界の駆け引きが激しさを増している。
前日本サッカー協会（JFA）会長・田嶋幸三が有力視されていたが、
元五輪相の参院議員・橋本聖子を推す声がここにきて強くなっている。
現会長・山下泰裕の体調がすぐれず、そのまま任期満了となるため事態は複雑化している。

★5月に来日した国際オリンピック委員会（IOC）会長・トーマス・バッハ自らもフェンシングのメダリストであることから、
メダリストの橋本がふさわしいと発言すると、一気に橋本推しが広がった。サッカー関係者が言う。
「バッハ、つまりIOCと国際サッカー連盟（FIFA）とは長い因縁がある。五輪関係者はFIFAが絡むとむきになる」という。
「つまりそんなことは大してあてにならない話」と続ける。
別のスポーツ関係者は「それよりも東京五輪・パラリンピック招致の際の収賄容疑などで退任した
前会長・竹田恒和一派が橋本を擁立しての巻き返しとも言われる。
相変わらずスポーツ界が政治とカネで左右されているのが分かる」と指摘する。

★JOC自身も札幌五輪招致失敗や、来年、愛知で開催されるアジア大会の全体像が見極められず強いリーダーが欲しいのは事実。
ただ田嶋も山下と同郷など公平かどうかは何とも言えない。野党幹部が言う。
「橋本は来月の参院選挙に出馬するのだろう。JOC会長ともなれば、全国区の選挙との整合性は問われないのか。
それに橋本は裏金議員ではないか。日本スケート連盟の会長選でも橋本の政治資金の問題がネックになったと聞く」といぶかる。
今は自民党・長島昭久が同連盟会長。政治資金については東京地検特捜部が不起訴にした後、
東京第一検察審査会が「虚偽記入額は国民感覚からすれば高額で悪質」として不起訴不当にしたが、特捜部が再度不起訴にしている。
スポーツ界にこの裏金問題がなじむかは問われるべきだろう。（K）※敬称略

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