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★西田議員発言 沖縄県議会代表者ら自民党などに抗議決議手渡す

05月29日　17時38分

８０年前の沖縄戦で犠牲となった女子生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」をめぐる
自民党の西田昌司参議院議員の発言について、沖縄県議会の代表者らが
森山幹事長や西田氏側に抗議決議を手渡しました。

西田議員は先の沖縄県内でのシンポジウムで、糸満市のひめゆりの塔にある、
沖縄戦で犠牲となったひめゆり学徒隊の説明に関して
「日本軍がどんどん入ってきてひめゆり隊が*ぬことになり、
アメリカが入ってきて沖縄が解放されたという文脈で書いてある」などと発言し、
その後、謝罪し、撤回しました。

一方、西田氏は謝罪の際、沖縄では本土復帰までの間、アメリカの考えに沿った
教育が行われたとした発言などは「考えはまったく変わらない」と説明していました。

２９日は沖縄県議会の代表者らが自民党の森山幹事長と面会し、今月、
県議会で可決した抗議決議を手渡すとともに、西田氏の議員会館の事務所にも届けました。

決議では、西田氏の発言について「戦没者や戦争体験者を冒とくし、歴史を修正しようとするものだ。
沖縄の歴史教育や平和教育を非難した根幹部分は、謝罪も撤回もしていない」としています。

そして、自民党には西田氏への厳格な処分を行い、党として沖縄戦への認識を示すことなどを求めています。

県議会の代表らと面会した森山幹事長は、西田氏の発言について陳謝し、
党として沖縄戦への認識を深めたいという考えを示したということです。


沖縄県議会の議員団の代表を務める山内末子議員は記者団に対し、
「森山幹事長には、発言への抗議を受け止めて謝罪をいただいた。
西田氏は日程の都合ということで会えなかったが、
そのこと自体が反省がないのではないかと少し憤りを持っている」と述べました。

そのうえで、「戦後８０年になり、戦争体験者が本当にいなくなるなか、
西田氏の発言が独り歩きして実相がゆがめられるのではないかと大きな危機感を沖縄県民は持っている。
戦争を二度としないため、全国の皆さんに戦争の実相に向き合い、一緒に考えてもらいたい」と述べました。

NHK　http://www3.nhk.or.jp