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★ソフトボール元教え子少年３人にわいせつ行為、元コーチを不同意性交などの罪で起訴…大阪地検

2025/05/29 05:00

　ソフトボールチームの教え子だった少年ら３人にわいせつな行為などをしたとして、大阪地検が、
元コーチの３０歳代の男を不同意性交や不同意わいせつなどの罪で起訴していたことがわかった。
捜査当局は、男が指導者だった立場を悪用したとみている。

　起訴状では、男は昨年９〜１０月、大阪府内で１０歳代の少年に性的暴行を加えたり
下半身を触ったりしたほか、性的な画像を送信させたとしている。
別の１０歳代の少年２人にも自宅やホテルでわいせつな行為をしたり、
裸の姿などをスマートフォンで撮影したりしたとしている。

　昨年１０月、少年の１人が家族に被害を打ち明け、家族が大阪府警に連絡。
府警は同１２月、この少年への不同意性交容疑で男を逮捕した。
男は当時の調べに「間違いない」と容疑を認めたという。
府警はその後、他の被害を裏付け、男を５回逮捕していた。

　スポーツの指導者による性加害は近年、相次いで表面化している。

　兵庫県伊丹市の小学生女子バスケットボールクラブに所属する女児３人の体を触るなどしたとして、
コーチだった男が強制わいせつ罪に問われ、昨年９月、大阪高裁で懲役４年６月の実刑判決を言い渡された。

　日本スポーツ協会（ＪＳＰＯ）によると、指導者らの不適切行為に関する相談件数は
２０２４年度に過去最多の５３６件に上った。
暴言・暴力やパワハラのほか、セクハラもあり、被害者の８割が高校生以下だった。

　警察庁によると、２４年に把握した「不同意性交」と「不同意わいせつ」の被害は、
女性が計１万４０９件だったのに対し、男性は計５１９件だった。
男性被害者の約７割が１９歳以下だった。

　少年は少女に比べ、性被害を相談しにくいとの指摘もある。
「性暴力救援センター日赤なごや　なごみ」（名古屋市）の副センター長、
山田浩史さんは「『男性は強くあるべきだ』との意識は根強く、
本人に性的な興味の対象になっているという自覚がない場合もある。
嫌なことははっきりと拒否することなどを幼い頃から教えるべきだ」と話す。

読売新聞オンライン　http://www.yomiuri.co.jp