ずんだもん Lab - ニュース速報α -

★紀藤正樹弁護士　自民・西田参院議員に「前提となった自らの歴史認識の根拠をきちんと明示すべきと思う」

[ 2025年5月11日 16:50 ]

　弁護士・紀藤正樹氏が11日までに自身のX（旧ツイッター）を更新。自民党の西田昌司参院議員（京都選挙区）が9日、
沖縄戦で犠牲となった学生らを慰霊する「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言を撤回したことに言及した。

　西田氏は、国会内で記者会見し「非常に不適切だった。沖縄県民におわび申し上げ、発言を訂正、削除する。撤回する」と述べた。
一方で、発言の根拠とした展示説明を過去に見たとの主張は変えず「事実関係は私が申し上げた通りだと思っている」と語った。

　西田氏は3日の那覇市でのシンポジウムで、ひめゆりの塔の展示説明に触れ
「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が*ぬことになった。
そして米国が入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いている。
歴史を書き換えられると、こういうことになってしまう」と述べた。

　7日段階では撤回に応じない考えを示していたが、地元沖縄や与野党から批判が続出した。
参院選への影響を懸念した自民は、松山政司参院幹事長が8日に口頭で西田氏を厳重注意するなどして幕引きを急いでいた。

　西田氏は会見で、県民にとってひめゆりの塔は苦しみを思い出させるものであり、
シンポジウムで触れる必要はなく配慮を欠いたと表明。
「島民の皆さんの心に傷を負わせてしまったのは否めない事実だ」と発言撤回に至った理由を説明した。

　ひめゆり平和祈念資料館は西田氏の主張するような展示説明は存在しないと反論している。
西田氏は「展示が変わったのだろう。私は事実を言っているつもりだが、問題の本質は、そちらではない」とした。
今後ひめゆりの塔を訪れたいとも語った。「沖縄の場合、地上戦の解釈を含めて、かなりむちゃくちゃな
教育のされ方をしている」とのシンポジウムでの発言を撤回するかどうか問われると「しない」と否定した。

　紀藤氏は、「ひめゆりの塔の展示説明に対する評価表現を撤回謝罪する以上は
前提となった自らの歴史認識の根拠をきちんと明示すべきと思う」とつづった。

Sponichi Annex　http://www.sponichi.co.jp