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★自民・西田参院議員　「ひめゆりの塔」展示説明は「歴史の書き換え」発言　身内から批判も撤回せず

[ 2025年5月8日 04:40 ]

　自民党の西田昌司参院議員が、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲となった学生や教員を慰霊する
沖縄県糸満市の「ひめゆりの塔」の展示説明について、3日の那覇市でのシンポジウムで
「歴史を書き換えている」などと発言したことが分かった。
西田氏は7日、国会内で会見し「事実を言っている」と撤回する考えはないと表明した。

　シンポジウムは神道政治連盟県本部などが主催し、自民県連が共催。
西田氏は「何十年か前」に訪れたというひめゆりの塔について
「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が*ぬことになった。
そして米国が入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いている。
歴史を書き換えられると、こういうことになってしまう」と発言した。
ひめゆり平和祈念資料館によると、発言内容のような説明は、塔の周りや資料館の展示に存在しない。

　西田氏はさらに「沖縄の場合、地上戦の解釈を含めてかなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている。
自分たちが納得できる歴史をつくらないと、日本は独立できない」と述べた。

　戦後80年の節目に、沖縄戦を巡り不適切と受け取られかねない発言に反発が続出。
身内の自民県連・座波一幹事長は「県民感情を逆なでするものだ」と党本部に抗議すると述べた。
公明党の西田実仁幹事長も「発言の撤回と沖縄県民への謝罪が必要だ」とした。

　西田氏は「県民を傷つける意図はなかった。傷ついた人がいるのであれば遺憾だ」と釈明。
一方で「日本が一方的に侵略戦争をしたという東京裁判史観がある。
事実をきっちり次の世代に受け継ぐことが大事」と持論を展開。
「沖縄で憲法改正の議論はけしからん、という意図が透けて見える。
（発言の一部を）切り取って報道した方に問題があるのでは」と、沖縄の地元紙などの姿勢を批判した。

　西田氏は参院京都選挙区選出で当選3回。今夏の参院選で改選を迎える。
保守系で知られ、かつて旧安倍派に所属。
今年3月には「今の体制では参院選を戦えない」と石破茂首相に退陣を要求した。

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