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★デブリ持ち上げ成功　格納容器底部、中心近く　福島第１原発２号機

2025/04/18 07:45

　東京電力福島第１原発２号機からの溶け落ちた核燃料（デブリ）の試験的取り出しで、東電は１７日、
昨年の１回目取り出しとは異なる場所で、デブリを持ち上げることに成功したと発表した。
大きさは７ミリ以下とみられる。回収の完了までは数日かかる見通し。

　東電によると、午前９時２２分から作業を開始。
格納容器内で取り出し装置の先端から爪形の器具を垂らし、同１０時５２分にデブリをつかんだ。

　採取場所は初回よりも１〜２メートル奥の格納容器中心部に近い場所で、
懸念されたがれきなど取り出しの障害になるものは確認されなかったという。

　東電によると、取り出し装置のカメラの映像からは、
格納容器底部にデブリとみられる大きな塊状の黄色い物体も確認された。
また作業中につかんだデブリの一部の落下が確認されたが、影響はないとして作業を継続した。

　東電は１８日以降、つかんだデブリの回収に着手する。
取り出し装置を格納容器の外に引き抜き、放射線量を測定した上で保管用の容器に移すなどして回収を終える予定。

　昨年１１月に成功した最初の試験的取り出しでは、格納容器内から約０．７グラムのデブリを採取。
その後の分析で核燃料に含まれるウランや燃料を覆う管の金属ジルコニウムなどが検出された。
得られたデータは本格的な取り出しに向けた工法や保管方法の検討に生かすとしている。

福島民友新聞　http://www.minyu-net.com

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