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★トヨタ系部品製造会社の下請法違反認定　公取委、再発防止を勧告

上月英興2025年3月7日 16時23分

　トヨタ自動車系の部品製造「フタバ九州」（福岡県直方市）が下請け業者に
無償で金型などを保管させていたとして、公正取引委員会は7日、
下請法違反（不当な経済上の利益の提供要請）と認定し、再発防止などを求める勧告を同社に出した。

　発表によると、フタバ九州は2023年4月〜24年9月、部品の製造のために同社が貸した
金型など計3733個を1年以上使用していないのに、下請け業者16社に無償で保管させた。

　金型は大きい物では、長さ約70センチ、幅2メートル、高さ60センチ、重さ3トン超。
10年以上使われていない物もあった。
同社は公取委の調査を受け、不当に保管させた費用計約2914万円を昨年12月までに下請け業者に支払ったという。

　金型などの無償保管に関する勧告は23年3月以降で13件目。勧告対象の金型などの数は過去3番目に多い。

　フタバ九州はトヨタが30%超を出資する部品製造「フタバ産業」（東証プライム上場、愛知県岡崎市）の100%子会社。
福岡、佐賀両県に計3工場があり、マフラーやセンターピラーなどを製造する。
帝国データバンク福岡支店によると、福岡県内の自動車部品製造業の中で売上高は最多という。

　フタバ産業は取材に対し、保管費用の支払いに下請け先の申請が必要だった仕組みを昨年10月に見直したと説明。
「取引先様を始め関係者の皆様に心より深くおわび申し上げます。
グループ会社で下請法の順守を徹底し、コンプライアンス体制の一層の整備と強化に努めてまいります」などとコメントした。

朝日新聞デジタル　http://digital.asahi.com

▽関連リンク
●(令和7年3月7日)株式会社フタバ九州に対する勧告について
http://www.jftc.go.jp