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★自民議員「条約破棄も含めた対応を」女性差別撤廃条約めぐり　予算委

国吉美香2025年2月10日 15時48分

　男系男子に限った皇位継承は女性差別にあたるとして、国連の女性差別撤廃委員会（CEDAW）が、
皇室典範改正を日本政府に勧告したことをめぐり、10日の衆院予算委員会で自民党議員が
女性差別撤廃条約の破棄を岩屋毅外相に求める場面があった。

　破棄を求めたのは鈴木隼人氏。鈴木氏は、女性差別撤廃委員会の判断について、
「我が国の中核とも言うべき皇室の伝統と共に守られてきたしきたりに対して、何たる物言い。
噴飯甚だしい」と批判。「条約に加わることと、国体を守ること、どちらが大事なのか。
条約の破棄も含めて、踏み込んだ対応が必要だ」と述べた。

　岩屋氏は、「皇位継承は、国家の基本に関わる事項。同委員会が取り上げることは適当ではない」
との認識を示し、すでに日本の拠出金の使途から委員会を除外する措置を取ったほか、
委員の訪日プログラムの実施を見合わせることを国連側に伝えたと答弁。

　その上で、条約締結については、「我が国の男女平等を促進する観点、我が国の積極的姿勢を
対外的に明らかにする上で、意義深いもの。条約の効力を失わせるのは適当ではない」と述べた。

　女性差別撤廃委員会は昨年10月、日本への勧告の中で、
男女平等のために王位継承法を改正した他国の事例を参照し、皇室典範を改正するよう求めた。
これに対し、外務省は委員会を日本の拠出金の使途から除外するといった対抗措置を国連側に伝えている。

朝日新聞　http://digital.asahi.com

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