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★不同意性交致傷の疑い　米兵を書類送検　県民大会から2週間、新たな事件発覚　デニー知事「激しい怒り」　沖縄

公開日時 2025年01月09日 05:00更新日時 2025年01月09日 12:07

　県警は8日、昨年11月に本島内の建物の一室で、面識のない成人女性に性的暴行を加えてけがを負わせたとして、
不同意性交致傷の容疑で在沖米海兵隊所属の30代男性を那覇地検に書類送致した。
県警は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
米兵による少女誘拐暴行事件に抗議し再発防止を求めた県民大会から約2週間で新たな事件が発覚し、
やまない性犯罪と効果のない米軍の綱紀粛正に怒りの声が上がっている。

　書類送検容疑は昨年11月、本島内で女性に性的暴行を加えけがを負わせた疑い。

　県警によると、事件は早朝から昼前までの間に発生し、直後に女性が警察署を訪れて被害を訴えたという。

　周辺の防犯カメラ映像の精査や、米軍管理下にあった海兵隊員に任意で事情聴取するなどの捜査を進めたという。
県警は「米軍捜査機関とも連携して必要な捜査を推進した」とした。

　県警は女性のけがの程度を明らかにしていないが、入院はしていないという。

　県内では昨年、米軍関係者による性犯罪事案が相次いで発覚した。
昨年12月には米兵少女誘拐暴行事件に抗議する県民大会が開かれ、2500人超（主催者発表）が参加し、
被害者への謝罪と精神的ケア、完全な補償、米軍構成員を特権的に扱う日米地位協定の改定などを求めた。
米軍側も事件の続発を受けて、綱紀粛正の徹底を強調していた。

　玉城デニー知事は8日、書類送検を受けて「極めて遺憾であり激しい怒りを覚える」などとのコメントを発表。
事件の再発防止のため、実効性のある対策実施を強く求めるとした。

　米軍関係者による性犯罪事案の情報共有を巡って昨年7月から開始された運用方針に基づき、
県警は書類送検後、県に事件概要などを伝達した。

琉球新報　http://ryukyushimpo.jp