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★潮流はネットからリアル…参院選　都議選も？

★昨秋の兵庫県知事出直し選挙と似たことが、エスカレートして韓国で起こった。
ジャーナリスト・金敬哲（キム・キョンチョル）の現代ビジネスの記事によれば
「戒厳令直後、ギャラップ基準で16％まで下がった尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の支持率が、
1月5日に発表されたKOPRA（韓国世論評判研究所）の世論調査では40％まで上がった」という。
日本ではオールドメディアと呼ばれるレガシーメディア（新聞、放送などの主流メディア）は「保守勢の超結集現象」と分析している。

★9日の朝鮮日報によれば「大統領に対する逮捕状が再発付された翌日の8日、
大統領官邸近くには、寒さにもかかわらず多くの市民が集まっていた。
そうした中、親尹（尹錫悦大統領に近い）系のデモ隊は『官邸*守』のために、いわゆる『白骨団』まで組織した。
白骨団とは1980年から90年代にデモ隊を鎮圧・逮捕していた警察部隊を指し、
一般の戦闘警察と区別される白いヘルメットで『白骨団』という」。
既に300人ほどの民間守備隊を組織しているという。
白骨団は全国民主労働組合総連盟（民労総）に対抗する組織というから、
日本ではさしずめ連合に対抗する右派組織といえようか。
デモ隊の組織する代表者は「全員、志願した人々で、今の白骨団は20代30代の社会人が絶対多数」
「仕事を終えてすぐに官邸前に来て、夜通し白骨団の活動をして帰っていく」
「たとえ公権力はなくとも、いわゆる『自警団』として、
監視活動や証拠集めくらいはできるだろうと考えて（白骨団を）組織した」と説明する。

★クーデター未遂の内乱罪で検察や警察が官邸に乗り込んで逮捕しようとしている中、大統領と与党の支持率が急上昇。
ネットだけの応援団から実力行使のリアルな活動に。これは米大統領選挙や韓国政治だけの現象で収まるだろうか。
日本では選挙の時のネット上の動きだけだが、この分だと今夏の参院選や都議選では、
ネットからリアルへの政治行動が何らかの形で始まるかもしれない。（K）※敬称略

日刊スポーツ　http://www.nikkansports.com