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★国民の関心事が議題にならない総裁選　無視決め込む候補者にも疑問

★自民党総裁選立候補者は国民最大の関心事に反応しない。12月2日から健康保険証が廃止され、
マイナ保険証として一体化するが、これについての議論がほとんどない。
任意であり「不利益になることはない」と言われて始まったマイナンバーカードは、
それを持っていなくても資格確認書が送付され医療が受けられる。
またマイナンバーカードを持っている方も、登録を解除すれば資格確認書で医療を受けられる。
だがマイナ保険証で受診する人より資格確認書で受診すると初診料が高いなど、
相変わらず差別的な扱いを設定しマイナ保険証保持に誘導する。
マイナ保険証の利用率は7月時点で11・13％でしかない。

★自民党はデジタル相・河野太郎、元厚労相・加藤勝信ら、実務推進者が候補者に
名を連ねるが政府のNO・2である官房長官・林芳正が疑問の口火を切った。
7日、「健康保険証の廃止時期の期限を見直すのか」との問いに「そういうことも含めて検討したい」。
8日、元幹事長・石破茂も「（マイナ保険証への移行に）納得していない人、
困っている人がいっぱいいる状況があったとすれば、
（保険証との）併用も考えるのは選択肢として当然だ」と述べた。
3日、河野は閣議後会見で「12月2日からマイナ保険証を基本とするシステムに移行する方針に変わりはない」と強調。
10日、元環境相・小泉進次郎は「岸田政権で2年以上議論して決めたことだ。変える必要はない」と一蹴。
林も一気にトーンダウンした。

★一方、立憲民主党の小沢一郎はXで河野がマイナポータルを利用して
「すべての国民に確定申告してもらう」とXで発言したことに「マイナンバーで国民をとことん追い詰めるつもり。
狂気の政治。現実的かどうか冷静に考えた方がよい」と批判した。
林は13日の官房長官会見で、25年3月から導入する「マイナ免許証」について発言。「利便性が向上する」と期待した。
建前と本音を使い分け、総裁選では無視を決め込む候補者に疑問が残る。（K）※敬称略

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