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★【政界地獄耳】自民も立民も中身で勝負できないのか

★自民党、立憲民主党ともに党の総裁・代表選がスタートする。
新しい顔、いつもの顔、いまだに同じ顔が並ぶといっては失礼か。
だが、改革、刷新感は顔ぶれではなく中身で勝負してもらいたい。
自民党は与党であり、大きな政策転換は言いにくい。
大きく変えることを嫌う議員たちを取り込みたいのであれば、党内改革も現状維持が妥当だろう。
しかし、総裁選でしかできない政策論争があるはずだ。財務省が嫌う減税議論を徹底的にしてもいい。
国民に向け、国民が求める政策を議論の俎上（そじょう）に上げてもらいたい。

★景気回復を訴えて実現してくれる議員はいない。だから言わないのではなく、だからこそ議論してもらいたい。
自民党は憲法改正をうたうが、その前に皇室典範改正議論が待つ。
この時代に夫婦別姓すらまとめられない自民党は、この議論をすればもめるので触らないでいる。
党内は憲法改正は大筋賛成だが、皇室典範改正は議論百出だ。
だから、総裁選を使って議論の場を作る必要がある。
その議論のプロセスの中に解決策や妥協案、国民の理解の深まりがあれば、総裁選で政策を語る意味がある。

★一方、立憲民主党も消費減税やインボイス廃止など財務省や連合の政策に反する議論が
党内でタブー視されていることに踏み込めるかが課題だ。
国民のために議論し政策を進めなければ意味がないし、野党に政策のタブーがあることがおかしいのではないか。
ことに同党は元首相や前代表など10年前の党の中枢が再び主導権を握ろうとしている。
一方、現代表は3年間何をやってきたかと言えば、連合のご機嫌取りばかりで党勢の拡大は望めていない。
人材育成を怠り、次世代のリーダーを育てられなかったのは党全体の責任でもあるが、
民主党が政権から転落した後の10年間、多くの議員が立憲にいる今、
党を立て直す努力の前に内紛に明け暮れた背景には「希望の党騒動」もあったし、
右派、左派に党が分かれた背景には連合の思惑もあっただろう。
せめて外圧からの独立ぐらいは言い出す候補はいないのか。（K）※敬称略

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