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★ベネズエラ大統領再選と当局−出口調査と異なる結果、各国が非難

Patricia Laya、Andreina Itriago Acosta
2024年7月29日 13:41 JST 更新日時 2024年7月29日 14:44 JST

マドゥロ氏得票率51.2％、野党ゴンサレス氏44.2％−選挙センター
出口調査では野党候補が30ポイント以上の差をつけていた

28日投開票のベネズエラ大統領選で、マドゥロ大統領が再選を果たしたと選挙管理当局が発表した。
マドゥロ氏はさらに６年間、政権を担うことになるが、出口調査では野党候補の優勢が伝えられていたことから、
米国や一部の南米諸国がこうした結果発表を非難しており、与野党で対立が生じる可能性もある。

　　選挙センターによれば、マドゥロ氏の得票率は51.2％。野党連合のエドムンド・ゴンサレス氏は44.2％だったという。
米調査会社エジソン・リサーチが実施した出口調査では、ゴンサレス氏が30ポイント以上の差をつけて勝利するとみられていた。

　　投票終了から公式発表までかなりの時間を要したことから、国際社会が注目。
米国やアルゼンチン、コロンビアなど少なくとも11カ国が、
民意を尊重した投票結果であることを確認するようマドゥロ氏に呼びかけた。　　

　　来日中のブリンケン米国務長官は「発表された結果がベネズエラ国民の
意思や投票を反映していないことに深刻な懸念を抱いている」と表明。

　　チリのボリッチ大統領は、この結果を「信じがたい」とし、検証不可能な集計結果は認めないと述べた。
ペルーの外相はＸ（旧ツイッター）への投稿で、ベネズエラ政府による「詐欺的な意図」を批判した。

　　ゴンサレス氏はまだ公式発表についてコメントしていない。公式集計が発表される前、野党の指導者たちは、
投票結果を検証するために提供されるはずの全国投票集計の30％にしかアクセスできなかったと明らかにした。

　　ワシントンの戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）で米州プログラムのディレクターを務めるライアン・バーグ氏は、
「マドゥロ政権は全ての出口調査や野党勝利という当初の兆候と矛盾する結果を発表することを選択した」と指摘した。

　　選管当局によると、投票率は有権者の59％。
これは、野党側でボイコットがあった2018年大統領選の投票率よりは高いが、
06年、12年、13年の選挙における70％以上の投票率を大幅に下回っている。
ゴンサレス氏は投票率は「非常に高い」と28日に話していた。

　　選管の発表後、マドゥロ氏は選管当局の通信システムがハッキングされたことが発表遅延の原因だとし、
検察が調査し、「正義を実現する」と語った。検察は29日午前に記者会見を開くとしている。

原題：Maduro Named Winner in Venezuela Vote Questioned by US, Others（抜粋）

(米国務長官のコメントなどを追加して更新します)

Bloomberg http://www.bloomberg.co.jp