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★泊原発の新たな防潮堤 今月工事開始 ３年程度での完成目指す

03月22日　18時41分

北海道電力は泊原子力発電所の再稼働に向けた対策として、
発電所を取り囲む新たな防潮堤の建設工事を今月２８日から開始し、
着工から３年程度での完成を目指す計画を明らかにしました。

これは、北海道電力の齋藤晋社長が２２日開いた記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、２０１２年５月から運転を停止している北電の泊原発３号機の
再稼働に向けた対策として、新たな防潮堤の建設工事を今月２８日から開始し、
着工から３年程度での完成を目指すとしています。

泊原発では福島第一原子力発電所の事故の後に防潮堤が建設されましたが、
その後の審査で原子力規制委員会から液状化のおそれがあると指摘を受けました。

このため防潮堤をいったん取り壊した上で、新たな防潮堤を岩盤の上に直接建設する計画です。
新たな防潮堤の▽高さは海抜１９メートル、▽長さはおよそ１.２キロ、
▽幅は最大３０メートルで、工事費はおよそ１８００億円としています。

泊原発３号機は２０２６年１２月の再稼働を目指していて、３年後の完成では間に合わないことになりますが、
北電の齋藤社長は記者会見で「施工会社とともにさらなる工期の短縮を検討しており、
工事を早く進めて、早期の再稼働に向けて取り組んでいきたい」と述べるにとどめました。

一方、北電は新年度の経営計画をあわせて発表し、カーボンニュートラルに向けて苫東厚真火力発電所に
隣接する場所に燃やしても二酸化炭素を出さないアンモニアの供給拠点を構築するなどとしています。

また、今年度１年間の最終的な利益の見通しについて、卸電力市場の価格低下に伴う電力調達費用の
減少などにより、これまでの５５０億円から６６０億円に上方修正しました。

NHK http://www3.nhk.or.jp