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★過激ダンス懇親会、終演後に動画の削除呼びかけ　自民報告書で判明

　2024年3月22日 19時30分

　自民党若手議員らの懇親会で過激な演出のダンスショーがあった問題で、自民は22日、
参院予算委員会の理事懇談会に報告書を提出した。
国会議員ら参加者にはショーの演出は事前に知らされておらず、
撮影した動画や写真の削除を求める呼びかけもあったという。

　懇親会は昨年11月18日に和歌山市内で開かれ、近畿ブロックの青年局関係者ら50人が参加。
党本部からは青年局長だった藤原崇=岩手3区=と同代理だった中曽根康隆=群馬1区=の両衆院議員が招かれていた。

　報告書によると、露出の高い水着のような姿の女性がダンスを披露。
参加者が千円札をチップとして口にくわえてダンサーに渡したり、水着に挟み込んだりした。

●費用に「政党交付金なし」と主張

　当時の和歌山県連青年局長の川畑哲哉・同県議=自民を離党=が出演交渉を担い、
他の参加者には事前に知らせていなかった。
川畑氏は「サプライズにしようと思った」と語っているという。

　懇親会の際、参加者から会の趣旨にあわないとの苦言があり、
撮影した動画や写真の削除を呼びかけるアナウンスをしたとしている。

　費用は、1人5千円の会費と「県連の一般会計」でまかなわれ、「政党交付金ではない」としている。
しかし、懇親会の総額や政党交付金を使っていない根拠は明かされていない。

　立憲民主党の斎藤嘉隆・参院国対委員長は、
記者団に「公費でないなら県連が独自に集めたお金なのか」と述べ、さらなる調査を求めた。

　ダンスショーの趣旨をめぐっては、川畑氏が報道機関に「多様性の表現」と説明しており、
党が改めて聞き取りをしたところ「和歌山県が全国6番目に移民の多い県であり、
和歌山を出て活躍される方をテーマにして会議後の視察などを企画した」と答えた。
そのうえで「（ダンサーの）運営会社代表者が和歌山県出身であり、そのダンサーが
世界で活躍しているので出演をお願いした」とする「強弁」をしたと報告書に記している。（伊沢健司）

朝日新聞デジタル　http://digital.asahi.com