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★「おばさん」発言の是非聞かれた岸田首相、麻生氏への直接批判は避け「不適切」とも言わず

2024年2月5日 18時53分

　岸田文雄首相は5日の衆院予算委員会で、自民党の麻生太郎副総裁が上川陽子外相を「おばさん」などと
やゆした発言について「撤回された」として直接的な批判は避けた。
その上で「性別や立場を問わず、年齢や容姿をやゆし、相手を不快にさせるようなことは慎むべきだ」と繰り返した。
立憲民主党の石川香織氏の質問に対する答弁。

◆「容姿やゆは慎むべきだ」を繰り返し

　首相は2日の参院代表質問でも、一般論として同様の考えを述べていた。
この答弁について、石川氏が「一般論か、首相個人の言葉か」と問うたのに対し、
首相は「私自身の思いを申し上げた」と答えた。

　石川氏は、海外メディアも麻生氏の発言を報じていることに触れ、
「発言は国益を害する行為だ。はっきりと不適切だとメッセージを発するべきだ」と求めたが、
首相は「不適切」との表現は使わず、「慎むべきだ」との答弁を繰り返した。

　麻生氏は1月28日の講演で、上川氏の外交手腕を評価する発言の中で「そんなに美しい方とは言わない」
「おばさん」などと容姿をあげつらっていた。上川氏は「どのような声もありがたく受け止めている」
と受け流したが、「ルッキズム（外見至上主義）」との批判が出ていた。
麻生氏は2日に「表現に不適切な点があったことは否めず、指摘を真摯（しんし）に受け止める」
とコメントを出し、発言を撤回した。（近藤統義）

東京新聞　http://www.tokyo-np.co.jp