ずんだもん Lab - ニュース速報α -

★「有権者をばかにしている」堀井学氏に怒りの声　一方的に会見打ち切り

2024年1月27日 21:02(1月27日 21:40更新)

　【登別】自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関し、
前内閣府副大臣の堀井学衆院議員（比例代表道ブロック）が２７日に市民会館で開いた道９区
（胆振、日高管内）支援者向け説明会で、政治活動継続に意欲を示した堀井氏に対し、
出席者からは「納得できない。有権者をばかにしている」と怒りの声が相次いだ。
事前に開かれた記者会見ではキックバック（還流）を報告書に記載しなかった理由を問う
報道陣に「当時を知る秘書が退職している」などと詳しい説明を避け続けた。

　説明会には９区の支援者や道議ら約２０人が参加し、非公開で行われた。
参加者によると、堀井氏は派閥から受けた２千万円以上のキックバックを
事務所の運営費などに充てたと釈明したという。
　説明会終了後、会場を後にする参加者の中には「堀井代議士は責任を認識していると感じた」と
理解を示す人がいる一方で、多くの参加者は堀井氏の対応や説明不足への不満を口にした。

　西胆振の自民党支部役員は「政治家に２千万円は必要経費かもしれないが、庶民には大金。
有権者が簡単に納得するとは思えない」。自民党登別支部の杉尾直樹支部長は
「具体的な内容がなかった。もっと詳しく話してほしかった」と消化不良の様子だった。

　日高管内浦河町の浦河商工会議所の上田正則会頭は
「有権者は、今日のような説明では納得しないだろう」と突き放した。
説明会である参加者は、経費削減を理由に拠点だった苫小牧市内の事務所を昨年末で
閉鎖したことについて「『今後も応援してほしい』と言いながら事務所を閉めるとは。
やる気を感じられない」と指摘していた。

　説明会に先立ち同館で行われた記者会見には約１０社の報道機関から２０人ほどが出席した。
事前に質問を１社２問、会見時間を３０分に限定。
「２０２１年に裏金５００万円を自ら飛行機で道内に運んだのか」
「キックバックを報告書に記載しなかった理由は」などの質問が相次いだが、
堀井氏は「当時を知る秘書が在籍していない」「秘書が対応していたので答えは差し控えたい」
などと回答を避け続けた。さらに複数の報道機関が挙手する中、４０分で一方的に会見を打ち切った。
（小林彩乃、伊藤空那、古田裕之）

道新WEB　http://www.hokkaido-np.co.jp